木の温もりを感じる豊かな生活を。

令和3年度のいばらき地域適合型木造住宅コンペ作品展は終了しました。

「いばらき地域適合型木造住宅コンペ」は、いばらきの気候風土を理解した設計事務所、
工務店がつくる、地域の木材を使った良質な住宅のコンペティションです。

安心と信頼の住まいづくりの地域ルール「いばらき地域適合型木造住宅供給システム(自然が育み、人の和が育てる)」
の確立のため、開催されています。

これらの作品は全て県内に事業所を持つ「建築設計事務所」と「工事施工者」の手によるものです。
これから家を建てる方はぜひ、家づくりの参考にしてください。

出展作品

最優秀賞

水と緑と木の家

設計
施工 (株)木楽工房

七人家族の住まいは、水と緑が涼を運び、手仕事のぬくもりが拡がる木の家だ。敷地の中心に庭を据え、これを囲むコの字の平面をもつ建物を配置した。庭の緑は雑木で構成され、夏は涼しげな木陰を作り、冬は日差しを届ける落葉樹の性質を生かした、機能美も兼ねた樹木配置。深い軒の出と相まって風土に適した住環境を形成する。静かに流れる「水」、息づくとりどりの「緑」、手仕事を伝える「木」。三重奏が家族団らんに潤いと安らぎを演出する、深呼吸したくなる住まいが誕生した。

画像をクリックすると拡大イメージが表示されます

「次世代への贈り物」としての住まい。

自由度の高いプランを高い大工技術で作り上げた、
「現代のライフスタイルで望む家」と「古来からの技術」が相克する家づくり。

優秀賞

大島の家

設計
施工 佐藤建築

画像をクリックすると拡大イメージが表示されます

茨城の農村では「母屋」「納屋」「蔵」の構成が見られる。それらに囲まれた庭は、農作業をし、子どもが遊び、猫が昼寝する、ゆったりした生活を味わうステージ。地域の大工と共に、積極的に地域材の利用に取り組んだ。屋根には杉の一〇五角材を三尺ピッチで並べ、すべて化粧材とした。外壁も八溝杉を縦張りに、経年変化を愉しめる塗装に仕上げた。八溝杉という繊細で優しい材料が高性能化した住宅に、温かみのある雰囲気を作り出した。

優秀賞

鮎川の家

設計
施工 高萩建設

画像をクリックすると拡大イメージが表示されます

交通量が多い二方向に道路が走る市街地の事務所兼住宅。塀で完全に囲うのではなく、開口部や植栽の位置の工夫で往来する人の目線を外す。構造材は国産材にこだわった。土台を除く全てに地域材の杉を採用。道行く人にも木の美しさを感じてもらうため外部の板塀には長く寝かせた地域材の桧材を無塗装で使った。数年後には経年変化でいぶし銀に輝く様を皆で味わえる。